2016. . 07

道路で猫が倒れていたよ。 一期一会


横たわった黒い猫を昨日道路で拾ったの。
大人猫とは思えないほど小さくて
ハエが飛び交いアリがたかってた。

ああ、

病院へ連れていけばどうにかなるかなあ
そのまま猫を段ボールに入れて連れて行った
小さい猫は
死と生の瀬戸際
まさしく死に逝く間際のようで、体温も34度に落ちていて動けない。
この子はそちらの方向に向かっている途中だった

さてどうしよう。
このまま放置しても数時間で逝くけれど
その数時間に苦しい思いをさせるなら
安楽死をさせてあげたらどうかな?と獣医師さんが仰った。

人間にはね、どんなに痛い思いをしていてもそれはしてはいけないけれど
動物はね、してはいけないのではなくて選択ができるんだ。

どうする?と訊かれる。

詰まる。言葉が詰まる。 詰まるけれど決断をしなきゃいけない。

このままでいいです。連れ帰ります。と、云うべきか
お願いします。と云うか。

ーーーーーーーー
小さく身体が縮んで、身体がゴムのよう
目が窪んで引っ込み、目のかわりに濃い黄色の目ヤニがタップリと溜まっている。
脂肪がこそげ落ち、細い骨格がそのまま皮膚に透けてみえて
体毛がところどころバッサリ落ちている猫

徐々に冷たくなっていく猫をみる。

先生にお願いをする。

これも縁なのだろうか
連れてきたのだから 見届けないと・・
だけれど、こんなつもりではなかった
こんなつもりではなかったのになぁ・・。

悲しくなって涙がでてきた。
何も出来なかった自分が哀しかった。

奥にいた看護師さんが診察室に入ってきてくれて、ネコの身体を軽く押さえている。
この人達は優しい顔でこちらに向かってだいじょうぶだからと安心させるように頷く。


ありがとう。 あなた達にとっても見知らぬ猫なのに。
あたしの事をこの人達は気遣う。

泣いてしまってごめんなさい。

情けないです。あたし、まだまだです。
そういって
あたしはまた泣いた。

ほら、苦しみは終わったから。
処置をするから待っていてね

そのことばを聞き、
あたしはまた泣いた。


さっき、ほんの1時間前に出会った猫だった

出会ったと同時に サヨナラしていったよ。

また、またね。




出会いと別れには、慣れているつもりなのに、別れに慣れるなんてことはないのかと
そんな 当たり前のことを思う 三枝りいのすけでした。


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